映画復権、というよりも時代の趨勢では...
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「ポニョ」独走で152億円 邦画好調も映画館離れ
“邦画好調、洋画苦戦”の傾向が顕著な1年となった今年の映画界。
と言っても興行成績で100億円を超えたのはアニメ「崖の上のポニョ」の1本のみ。
邦画上位には人気テレビドラマの劇場版やテレビ局主導の宣伝に頼った作品が
並び、映画館離れを食い止めているとは言い難く“映画復権”への道のりは
依然として険しそうだ。(戸津井康之)
日本映画製作者連盟によると先月末までの邦画大手3社の興収合計は
966億円で前年同期比125%と好調な数字。一方、洋画合計は744億円で
前年同期比76・8%にまで落ち込んだ。洋邦総計は1710億円で前年同期比
98・4%と2年連続で前年割れとなる見込み。
今年の目玉となった宮崎駿監督の新作「崖の上のポニョ」は主題歌のヒットも
追い風となり、興収額は152億円。が、300億円を突破した「千と千尋の神隠し」や、
193億円を記録した「もののけ姫」には及ばなかった。76億円まで数字を伸ばし、
洋・邦画合わせて2位となった「花より男子 ファイナル」、48億円で同4位の
「容疑者Xの献身」はいずれもテレビドラマの劇場版。オリジナル作品で大ヒットを
生み出すのは難しくなっている状況がうかがえる。
一方、大量宣伝をバックに全国展開する大作に対抗する単館系の地道な
取り組みは、いくつか実を結んだ。阪本順治監督の社会派作品「闇の子供たち」は
公開当初7館からのスタートだったが、硬派なテーマに切り込む姿勢が評判を
呼び97館まで上映館が増え、興収は3億円近くまで達する見込み。また、
モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)は
作品本意の力で、興収28億円と大健闘した。
洋画では、今年の目玉の1作として前評判が高かった「インディ・ジョーンズ
クリスタル・スカルの王国」が、目標額100億には遠く及ばず53億止まり。
さらに、米国で興収5億ドルを突破したバットマンシリーズの新作「ダークナイト」
(クリストファー・ノーラン監督)が日本では15億という散々な結果に終わった。
「シリーズ最高傑作」との呼び声もあっただけに、洋画離れの一端がのぞく。
「このまま黙って見ているわけにはいかない」(洋画系宣伝会社)と、各社は
巻き返しを模索。最近取り組み始めた集客策の一つが大作の「金曜公開」だ。
海外アニメで今年一番の話題作「WALL・E ウォーリー」も、この作戦で
今月5日に封切られた。こうした取り組みの効果が注目される。
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